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    「プロセスで、 せる」
    OZiLAB
    Logistics
    OZiLAB(オジラボ)は、トヨコンが取り組む“課題解決のプロセス”を分かりやすく整理し、価値として届けるためのプラットフォームです。

    現場で生まれる気づきや改善の流れを記録し、共有することで、新たな発見や次の一歩につながる場を目指します。

    LogiLab kids【広報イベント価値の最大化】#2

    トヨコンの広報イベントの課題とは?

    第1回で、広報イベントの価値を「来場者が楽しんだか」ではなく、
    「トヨコンが何者かが、体験として正しく伝わったか」
    という基準で捉え直しました。

    この基準で、これまでのトヨコンの広報イベントを振り返ると、いくつかの点が気になってきます。
     
    【課題①】
    イベントに参加はしているが、何が伝わっているのか分からない
     
    これまでトヨコンの広報イベントでは、SDGsイベントとして「トラダン」体験、つまり
    段ボール製のボールを子どもに作らせる体験を行ってきました。
    地域のSDGsイベントには定期的に参加し、子どもが手を動かし、楽しそうにボールで遊ぶ。
    その光景自体は、確かにありました。
    一方で、その体験を通して
    「何が伝わったのか」
    「どんな理解が残ったのか」
    を確かめる仕組みは設けられていませんでした。
    評価をしていない以上、このイベントが価値を生んでいたのかどうかは誰にもわかりません。
    ただ、分からない状態のまま続いていた
    それだけは明確な事実として残っています。
    • 参加者に何が残ったのか分からない
    • 社内でも、価値が積み上がっているか判断できない
    • 営業の立場から見ても、変化を語れる材料がない
     
    【課題②】
    環境への取り組みは伝わったが、自社の価値はぼやけていた
     
    段ボール製のボールづくりは、SDGsイベントとして分かりやすく、「環境にやさしい取り組み」という印象を残しやすい体験です。
    実際、「トヨコンは環境に対する取り組みをしている会社だ」という印象は残っており、
    社外の方からもそういった声を頂くことはありました。
    ただし、トヨコンは「環境にやさしい」を武器に事業をしている会社ではありません。
    物流の現場で課題を見つけ、改善し、結果を出す。その過程の中で、環境への配慮や工夫が生まれている。
    本来は、トヨコンとSDGsはそういう関係であるべきなのではないでしょうか。
     
    SDGsは昨今のイベントの主題であり、そこに引っ張られるのはある意味では自然な流れです。
    ただその結果として、トヨコンがどんな仕事をしている会社なのか、
    どんな価値を提供しているのかが、見えにくくなっていたように感じます。
    環境に対して「何かをやっている会社」という印象は残る。一方で、「何を強みとしている会社なのか」までは伝わっていない。
    ここに、ズレがありました。
     
    【課題③】
    体験が、親にまで届いていなかった可能性
    ※これはトヨコンのイベントを直接観察して得た結論ではありませんが、
    子どもを持つ母親の知人から聞いた、実際の私の体験談がきっかけになっています。
     
    企業イベントに参加すると、子どもは楽しそうにしている。
    一方で、親は横で見ているだけになり「個人としては正直退屈なだけのイベントだった」
    という話を、何度か耳にしました。
    この話を踏まえて、トヨコンの広報イベントを見直したとき、同じ構図が起きていた可能性があると感じました。
    段ボール製のボールづくりは、子どもが主体となって進める体験です。
    親は見守る立場になりやすく、体験の中で考えたり判断したりする場面は多くありません。
    もしそうだとすると、体験は子どものところで止まり、家庭に持ち帰られる理解が生まれていなかったかもしれません。
    価値が流れきらないボトルネック(未評価/SDGs偏重/親の体験未設計)
    見えてきたこと
    ここまでを整理すると、当時の広報イベントについて、次のことが課題として浮き彫りになりました。
    • 何が伝わったのかを、把握できない状態で続いていた
    • SDGsに寄せた結果、自社の価値が見えにくくなっていた
    • 体験が子どものところで止まり、親にまで届いていなかった可能性がある
    いずれも、イベントが失敗していたという話ではありません。
    価値が整理されないまま、積み上がっていなかったという状態です。

    では次回ではなぜこうした判断や設計になっていたのか。その原因を掘り下げていきましょう。