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    「プロセスで、 せる」
    OZiLAB
    Logistics
    OZiLAB(オジラボ)は、トヨコンが取り組む“課題解決のプロセス”を分かりやすく整理し、価値として届けるためのプラットフォームです。

    現場で生まれる気づきや改善の流れを記録し、共有することで、新たな発見や次の一歩につながる場を目指します。

    LogiLab kids【広報イベントの価値最大化】#5

    「LogiLab kids」誕生
    ー課題解決を体験に落とし込むー

    前回で「イベントに対する考え方」が決まりました。課題も、原因も、やるべき方向も見えている。
    あとは、それをどう形にするか。第5回は、その過程の話になります。

    伝えたいこと・求められていること・親子での参加が重なった物流体験の概念図

    頭の中で色々考えつつ、一つずつ紙に書き出しました。

     

    【我々が伝えたいのは何か?】
    →それは「物流・包装の現場で、課題解決をしている会社である」ということ。

     

    【じゃあ、参加者が求めているものは何か。】
    →説明を聞くことじゃない。体験すること。学びだったり、楽しさだったり、「自分が関わった感覚」。

     

    それから、嫌というほど分かっていたことですが【子どもだけが楽しい、で終わってはいけない。】
    →親も一緒に関われないと意味がない。

     

    この三つを同時に満たすものは何だろうか。しばらく紙を見ながら考えていて、ふと頭に浮かびました。
    「……だったら、仕事をそのまま体験してもらえばいいんじゃないか?」

     

    そう、お仕事体験です。

     

    いきなり「面白い企画を考えよう」としていたら、たぶんこの答えには辿り着かなかったと思います。
    課題を分解して、原因を考えて、「ここだけは外せない」という条件を並べていった結果、
    視線が自然とそこに集まった、という感覚でした。

     

    方向が決まると、次は具体です。物流の仕事を体験してもらうとして、子どもが見た瞬間にワクワクするものは何か。

    真っ先に浮かんだのが、フォークリフトでした。

    とはいえ、実物を使うわけにはいきません。じゃあミニチュアはどうだろう。
    調べてみると、フォークリフトのラジコンがちゃんとある。
    気づいたら、Amazonでポチっていました。(ええ、もちろん実費です)

     

    届いたラジコンを触ってみて、すぐに思いました。
    ……あれ、これ、意外と難しいぞ。

    フォークリフトのラジコンとパレットを使った試行中の様子


    パレットに差すだけなのに、思ったようにいかない。大人でも苦戦する。
    でも・・・・めちゃくちゃ面白い!

     

    しかしながらこのままだと、低学年の子には明らかに難しいのも事実。
    それに、フォークリフトって、正直、男の子寄りだよな……女の子は楽しめるだろうか。

    一瞬、「やっぱりダメか?」とも思いました。でも、触っているうちに考えが変わります。
    これは失敗じゃない。まだ作り切れていないだけだ。

     

    じゃあどうするか。答えはシンプルでした。難易度を分ければいい。
    初級・上級・鬼。
    できる子は難しい方に行けばいいし、そうじゃない子も、ちゃんと参加できる場所を用意する。

    ただ、初級は難易度が低い分フォークリフトを触る時間が短くなる。それだけだと体験が薄い。
    じゃあ、別の工程を足そう。

     

    そこで思いついたのが、ピッキングです。指示書を渡して、同じものを探す。
    QRコードを読んで、合っているかを確認する。そこに、少しだけなぞなぞやユニーク要素を入れる。

    これなら、操作が難しくなくても楽しい。考える余地がある。年齢も、性別も、関係ない。
    なぞなぞは対象年齢が低いが、そこに隠し要素でユニークさを入れれば大人も楽しめる。

     

    この構造を考えているとき、自分が営業だった頃のことを思い出しました。

    最初から何でも分かっていたわけじゃありません。分からないことを先輩に聞いて、失敗して、
    サプライヤーさんに助けてもらって、お客さんと一緒に考えて、少しずつ前に進んできた。

    子どもが分からないことを、親に聞く。親も一緒に考える。
    それでも分からなければ、我々がサポートする。


    これ、普段やっている仕事と、まったく同じじゃないか。

    フォークリフト操作で「楽しい」をつくる。課題に向き合うことで、親子で「学ぶ」。
    この形なら、我々が伝えたい価値も、参加者が求める体験も、全部ここにある。

    こうして出来上がったのが、ミニチュア物流倉庫での物流お仕事体験でした。

    ただ、どんな企画も、いつかは古くなります。だから今回は、企画だけで終わらせてはいけない。
    イベント後、親御さんに満足度を聞く。それと同時に、「トヨコンはどんな企業だと思いましたか?」と、あえて聞く。
    ここに返ってくる言葉が、このイベントの答えです。

    アンケートに答えてくれた方には、3Dプリンタで作った認定証を渡します。
    体験して、振り返って、言葉にして、持ち帰る。一回きりで終わらせないために。次にズレたとき、ちゃんと気づくために。

    こうしてイベント設計は「循環する設計」として完成しました。


    次回の第6回は、実際に3Dプリンタで倉庫を作成する工程のご紹介です。