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【SDGs思考の梱包資材】ウッドショックから考える輸送用パレット

【SDGs思考の梱包資材】ウッドショックから考える輸送用パレット

「ウッドショック」って何?聞いたことがない、初耳だという方もおられるかもしれません。影響のわりにTVニュースなどあまり報道されていない印象のワードですが、昨年より世界的に木材不足や価格高騰が顕著化しており、一旦は収まるかに見えたものの、今年に入り国内市場は騒がしくなっています。 

輸入木材と国産木材の現状

今年4月14日の林野庁の中央需給情報協議会臨時情報交換会議事録によると、輸入材の供給不足や国内市場と国産材状況について情報交換がなされ、輸入木材、合板については、供給不足や価格高騰が続いている状況で、国産材による直ぐの対応は難しいとの報告・議論がされています。
 
特に住宅用木材は全国的に不足感があり、入手しづらい状況です。夏にはさらに厳しくなるのではないかとの危機感や、既に一部では入手難との情報もあることから、国内の木材不足を解消する手立ては見えていません。 

ウッドショックの背景

今回のウッドショックは、特にアメリカのコロナ禍による、住宅環境への意識変化により需要が急増、さらに住宅ローンの低金利化と重なったことが要因として挙げられています。製材価格が2020年4月を基準として、1年で3.7倍に高騰、その後も高水準で推移しています。
 
中国の需要も以前から増加を続けており、折からのコンテナ不足による輸送コスト増も拍車をかけています。近年の国内需要の増加も影響している旨の指摘を見ることができますが、不要不急の買いだめが危惧されています。
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資料元:林野庁 木材防疫対策室「資料木材輸入の状況について」を加工して作成

世界的な森林資源の状況

また、SDGsの視点から世界の森林状況を調べると、林野庁発行の資料に詳しくあります。世界の森林は減少を続けており、森林減少を反転させることは重要な課題とあります。世界全体での森林減少面積は、1990-2000年間が1580万ha、2015-2020年間は、幾分改善されたものの1020万ha。実に、日本の四国面積のおよそ14倍の森林が失われています。2015-2020年間で森林減少面積が多かったのは、アフリカ(年平均441万ha) 、南米(296万ha)、アジア(224万ha)となっています。 
  

ウッドショックブログ②.png資料元:林野庁 計画課海外林業協力室資料「世界森林資源評価(FRA)2020メインレポート概要」を加工して作成
  
持続可能な森林資源の確保はSDGs目標全体への影響が大きく、保護や拡大施策が急がれる課題です。世界の状況、さらに詳しくは林野庁資料をご参照ください。 

木材不足問題をSDGs思考で考える

さて、木材不足や価格高騰は住宅用以外、包装資材の木製パレットや木枠材へも顕在化してきました。全国的な不足感から、サプライヤは既存顧客を優先した対応となることから、新たなサプライヤ開拓も難しくなっています。木材不足の解消時期について「少なくとも今年末までは継続する」「見通しは立たない」など悲観的な意見が多く、長期継続の可能性ありとして、対策を講ずる必要がありそうです。
 
ウッドショックブログ③.png
このタイミングで今回考えたいSDGs思考の梱包材テーマはパレットです。パレット素材には木材のほか、プラスチック、パルプモールド、複合材などいろいろありますが、特に段ボール材は以下のような特徴を持ち、世界的にリサイクルシステムが構築され、SDGs思考材として申し分のない素材と言えます。
 
≪段ボールパレットの特長≫

  • 環境性   :素材は植物由来でありゼロエミッション(脱炭素素材)
  • リサイクル :世界的にリサイクルシステムが構築されており繰り返し再生、再利用され資源の扱い
  • 仕様    :形状仕様の自由度が大きく製品や輸送状況に合わせ設計可能
  • 機能性   :素材種は強度や撥水性の要求に合わせ選定が可能
  • 作業性   :比較的軽量でハンドリングや作業性が良好、低い怪我リスク
  • 調達性   :少量lotに対応、比較的短納期。製造メーカは多い
  • コスト   :仕様により様々、総合的に概ね低コスト

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    段ボールパレットは多様形状のご要望に答えられるのも魅力です

その一方、基本的に紙であることから、流通過程での湿気や水濡れによる、強度不足の懸念があります。一時保管による通り雨程度に対応できなかった事例は聞いたことが有りませんが、屋外長期保管の有無、物流経路環境の確認を行い素材選定、仕様策定することは必要です。
 
他に知名度は低いものの「紙製シートパレット」は究極のSDGs思考パレットかもしれません。扱いにフォークリフト用アタッチメントやオペレータ技能を要しますが、コストダウンのほか特に保管、輸送の省スペース化が見込めます。 

まとめ

木材不足により突然の供給不可や停止となることが現実となりつつあり、弊社へも新規案件で相談が入ってきました。事前に対抗策を検討、準備しておくことは重要ですが今回のウッドショックをSDGs思考の梱包材化に取組むチャンスと捉えることができれば、危機反転できるかもしれません。 

SDGsの取り組みのきっかけや検討するにあたってのヒントとなる情報などを解説した、
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ご検討の際にぜひご活用ください。

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