段ボールと聞いて思い浮かべる色といえば、やっぱり茶色。
でも、なぜ茶色なのかは考えたことがなかったなぁと。
白いものも存在はしますが、なぜ段ボールのデフォルトカラーは茶色なんでしょうか。
木から作っているから?再生紙だから?
ちょっと気になったので調べてみましたら、紙に詳しい方のブログでとても分かりやすいものを見つけたのでその記事を参考に勉強してみました。
そもそも、茶色いのは「白くしていない」から
段ボールの表面に見えている紙は「ライナー」と呼ばれています。昔、このライナーには強度のあるクラフトパルプという素材が使われていました。クラフトパルプはもともと茶色がかった色をしており、普通の白い紙はパルプを漂白して白くしています。
段ボールは、商品を包んだり運んだりするためのもの。商品の輸送に使うだけであれば、わざわざ漂白工程を挟んできれいな白色にする必要もありません。
ということで、漂白していない「未晒(みさらし)クラフトパルプ」が使われ、クラフトパルプ本来の色である茶色がそのまま段ボールの色になったようです。
今の段ボールは、原料そのものが茶色とは限らない
ここでもう一つ意外だったことがあります。
現在の段ボール原紙には、古紙が多く使われています。ところが古紙を多く配合すると、紙の色は茶色というより、少しグレーっぽくなっていくそうです。段ボールの中芯(ライナーにサンドされてる波の部分)や、ライナーの表面を少し剥がしたりすると、たしかにグレーっぽい色をしています。
コートボール(白い厚紙)の裏地は思いっきり灰色をしていますもんね。
それでも私たちが見慣れている段ボールは、だいたい茶色。
実はメーカーによってはライナーを作るときに染料を加えて、段ボールらしい茶色になるよう色調を調整することもあるそうです。つまり現在の段ボールは、「原料が茶色だから茶色」というより、「段ボールらしい茶色に整えている」こともある、ということになります。
段ボールによって微妙に色が違うのも、そのせい?
そう考えると、段ボールによって茶色の濃さが微妙に違うのも納得できます。黄色っぽい茶色もあれば、赤みのある茶色、少し暗い茶色もあります。使っている原料や古紙の割合、製造方法、そして色を整えるための染料などによって、仕上がる色合いにも違いが出るということですね。
だからメーカーや原紙によって、「この段ボール、ちょっと色が違うな」ということがあるのも不思議ではないわけです。(個人的にはわかりやすいとこで黄色が強い黄土色系のライナー、赤みが強い茶色系のライナーの2パターンがあり、海外製の段ボールは赤みが強い系のイメージです。)
普段は全部まとめて「段ボール色」と認識していますが、実は完全に同じ色というわけではないんですね。
白い段ボールも、もちろんある
ちなみに段ボールには、白いものや色のついたものもあります。
白いライナーは、茶色いライナーよりも見た目をきれいにしたい場合などに使われています。
贈答品や宅配用、農業用の箱などで白い段ボールを見かけるのは、そのためです。
段ボールは必ず茶色でなければいけないわけではなく、「運ぶための箱なら少しでもコストがかからない茶色、見せる箱なら白や色付き」と、用途によって選ばれているわけですね。
こう書くと「じゃあオリジナルで青色の段ボール作ってほしいんだけど!」という事も出来そうな気もしますが、印刷入り段ボール箱などを作るのとは違い、ライナーからオリジナルで作るとなると製造ロットがとんでもない量になるのであまり現実的ではないかもしれません。どうしてもということであれば印刷や表面加工の線で考えた方がいいかもしれないですね。
とりあえず段ボールが茶色い理由はなんとなくわかったし、話の流れがなんだか営業トークが始まりそうな感じになってきたので今日はここまで
つづく
参考記事:段ボールが茶色なのはなぜ?未晒の色だが退色も分かりにくい
~紙の知識と雑学~ 元製紙会社社員が語る紙コンサル