色々なものが決まり、次は制作工程というところでトラブルが発生した。
会社で稟議をもらい注文していた3Dプリンタが、納期になっても入荷されないのだ。
理由は、物流倉庫内の事故の影響で製品に不良が発生したとのこと。
こればかりは待つ以外に方法はない。
その間にロジラボキッズのブログ記事を書き溜めつつ、コンテンツの制作を進めていた矢先、さらに状況が動く。
1週間後のイベント出展が急遽決まった。
……はい?
もともとは別の従来企画で参加予定だったイベントについて、
開催の約1週間前に、ロジラボキッズでの出展が決まった。
- プリンタはまだ届いていない
- イベントの日程は動かない
制作環境が整う前に、締切だけが先に確定した。
これは困った。
神様に頼んでもいつも何もしてくれないのは、私の日ごろの行いのせいなのか。
とはいえ、ラジコンはもうあるし、3Dプリンタも個人所有のものがある。
まだ詰みではない。問題は圧倒的に時間が足りないだけだ。
企画を組み替える
少し考えて、企画を
「やりたいこと」から「やれること」を主軸に組み替えることにした。
構想段階では、大まかに以下の案を考えていた。
- ピッキング(指示書・QR読込・Webページでの確認)
- 梱包
- フォークリフトでの運搬
- 認定証の配布
ただし、現時点で時間的にすべてを実装するのは難しい。
特にピッキングは
この2つが必要になり、最も工数がかかる工程だ。
今回はここを実装対象から外すことにした。
認定証についても試作は作っており、品質自体に問題はない。
ただ、限られた時間の中で量産し、必要枚数を安定して用意できる保証がない。
もらえる人ともらえない人が出る状況は避けたいので、ここも今回は見送る。
結果として
この2つに絞れば、1週間で準備と最低限の検証まで持っていけそうだ、という判断になった。
制作を始める
企画内容を整理した上で、その内容に合わせて制作を始めた。
その日の夜から、個人所有の3Dプリンタを使って造形を進める。
作ったのは、ミニチュア倉庫を成立させるための基本パーツ。
- 床(2枚構成)
- ラック
- パレット
- 段ボール箱(荷物)
ブースも広くないため、
まずは「倉庫として成立する最低限」の構成に絞っている。
イベント当日に持ち込んだ、ミニチュア倉庫一式
周辺アイテムの準備と調整
梱包用のアイテムは100均ショップを回って調達した。
- ミニストレッチフィルム
- 紙やすり(滑り止めシートの代用)
- PPバンド+ストッパー
使えそうなものは一通りカゴに放り込んだが、
結果的に使わなかったものも多い。
RCフォークリフトについても、テストを重ねながら調整を行った。
爪に紙やすりを貼る、底面の不要な凸部をカットするなど、
実際に使う前提での調整を入れていく。
RCフォークリフトの爪には、滑り止めとして紙やすりを貼っている
社内での最終確認と抑え案
制作開始から約3日で実物が揃ったため、社内で検証を兼ねた最終確認を行った。
その中で分かったのが、梱包工程の難易度が想定より高いという点だ。
ミニチュアであるがゆえに、
ストレッチやバンドによる固定は細かく、
人によってはかなり難しく感じる可能性がある。
当日の状況次第では対策が必要になりそうだったため、梱包については
- あらかじめ完全に梱包された荷物を用意しておく
- どうしても梱包が難しい場合は、そちらを使ってもらう
という抑え案を用意した。
いわゆる「3分クッキング方式」である。
嬉しい誤算
イベント直前になって、会社の3Dプリンタが届いた。
全体の進行に大きな影響が出るほどではないが、余力があれば用意したいと思っていたものを
形にできる余裕が少しだけ生まれた。
試運転も兼ねて追加で作ったのが、会社名を示すミニチュア看板(オブジェ)だ。
イベント直前に余力が生まれ、追加で制作したミニチュア看板
必須ではないが、この条件下で用意できるものとして追加した。
こうして
- 3Dプリンタの納期遅延
- 急遽決まったイベント出展
- 条件に合わせた企画変更
これらを経て、何とかこの形でイベント当日を迎えることになった。
次回は、実際にイベントに参加した様子をお届けします。