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LogiLab kids【広報イベントの価値最大化】#5

作成者: kawai|Dec 23, 2025 7:24:19 AM

前回で「イベントに対する考え方」が決まりました。課題も、原因も、やるべき方向も見えている。
あとは、それをどう形にするか。第5回は、その過程の話になります。

頭の中で色々考えつつ、一つずつ紙に書き出しました。

 

【我々が伝えたいのは何か?】
→それは「物流・包装の現場で、課題解決をしている会社である」ということ。

 

【じゃあ、参加者が求めているものは何か。】
→説明を聞くことじゃない。体験すること。学びだったり、楽しさだったり、「自分が関わった感覚」。

 

それから、嫌というほど分かっていたことですが【子どもだけが楽しい、で終わってはいけない。】
→親も一緒に関われないと意味がない。

 

この三つを同時に満たすものは何だろうか。しばらく紙を見ながら考えていて、ふと頭に浮かびました。
「……だったら、仕事をそのまま体験してもらえばいいんじゃないか?」

 

そう、お仕事体験です。

 

いきなり「面白い企画を考えよう」としていたら、たぶんこの答えには辿り着かなかったと思います。
課題を分解して、原因を考えて、「ここだけは外せない」という条件を並べていった結果、
視線が自然とそこに集まった、という感覚でした。

 

方向が決まると、次は具体です。物流の仕事を体験してもらうとして、子どもが見た瞬間にワクワクするものは何か。

真っ先に浮かんだのが、フォークリフトでした。

とはいえ、実物を使うわけにはいきません。じゃあミニチュアはどうだろう。
調べてみると、フォークリフトのラジコンがちゃんとある。
気づいたら、Amazonでポチっていました。(ええ、もちろん実費です)

 

届いたラジコンを触ってみて、すぐに思いました。
……あれ、これ、意外と難しいぞ。


パレットに差すだけなのに、思ったようにいかない。大人でも苦戦する。
でも・・・・めちゃくちゃ面白い!

 

しかしながらこのままだと、低学年の子には明らかに難しいのも事実。
それに、フォークリフトって、正直、男の子寄りだよな……女の子は楽しめるだろうか。

一瞬、「やっぱりダメか?」とも思いました。でも、触っているうちに考えが変わります。
これは失敗じゃない。まだ作り切れていないだけだ。

 

じゃあどうするか。答えはシンプルでした。難易度を分ければいい。
初級・上級・鬼。
できる子は難しい方に行けばいいし、そうじゃない子も、ちゃんと参加できる場所を用意する。

ただ、初級は難易度が低い分フォークリフトを触る時間が短くなる。それだけだと体験が薄い。
じゃあ、別の工程を足そう。

 

そこで思いついたのが、ピッキングです。指示書を渡して、同じものを探す。
QRコードを読んで、合っているかを確認する。そこに、少しだけなぞなぞやユニーク要素を入れる。

これなら、操作が難しくなくても楽しい。考える余地がある。年齢も、性別も、関係ない。
なぞなぞは対象年齢が低いが、そこに隠し要素でユニークさを入れれば大人も楽しめる。

 

この構造を考えているとき、自分が営業だった頃のことを思い出しました。

最初から何でも分かっていたわけじゃありません。分からないことを先輩に聞いて、失敗して、
サプライヤーさんに助けてもらって、お客さんと一緒に考えて、少しずつ前に進んできた。

子どもが分からないことを、親に聞く。親も一緒に考える。
それでも分からなければ、我々がサポートする。


これ、普段やっている仕事と、まったく同じじゃないか。

フォークリフト操作で「楽しい」をつくる。課題に向き合うことで、親子で「学ぶ」。
この形なら、我々が伝えたい価値も、参加者が求める体験も、全部ここにある。

こうして出来上がったのが、ミニチュア物流倉庫での物流お仕事体験でした。

ただ、どんな企画も、いつかは古くなります。だから今回は、企画だけで終わらせてはいけない。
イベント後、親御さんに満足度を聞く。それと同時に、「トヨコンはどんな企業だと思いましたか?」と、あえて聞く。
ここに返ってくる言葉が、このイベントの答えです。

アンケートに答えてくれた方には、3Dプリンタで作った認定証を渡します。
体験して、振り返って、言葉にして、持ち帰る。一回きりで終わらせないために。次にズレたとき、ちゃんと気づくために。

こうしてイベント設計は「循環する設計」として完成しました。


次回の第6回は、実際に3Dプリンタで倉庫を作成する工程のご紹介です。