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LogiLab kids【広報イベントの価値最大化】#4

作成者: kawai|Dec 23, 2025 7:22:33 AM
第2回〜第3回を通して、広報イベントにおける
三つの課題と要因が浮き彫りになりました。
・イベントに参加はしているが、何が伝わったのかを把握できていない。
・環境への取り組みは伝わっていたが、自社価値がぼやけていた。
・体験が親にまで届いていなかった可能性。
これらは一見すると別々の課題に見えます。
しかし並べて見たとき、共通する要因があるのではないか、という仮説が浮かびました。

それが、「イベント価値の設計が不在だったのではないか」という仮説です。

この仮説が正しいかどうかは、
イベントの価値がきちんと設計された状態を想像したとき、
理想の状態(ゴール)が描けるかどうかで判断できます。
今回はその検証を行っていきます。
【イベントの価値とは何か】

価値というものは、人によって変わります。つまりイベントの価値も、立場によって変わります。
ここでは、次の三つを分けて考える必要があります。
・イベント主催者にとっての価値
・出展者である私たちにとっての価値
・イベント参加者にとっての価値
これらを混同した瞬間、イベント設計はすべて狂ってしまいます。

まず、イベント主催者にとっての価値。
これはどのイベントでも、ある程度共通していると考えられます。
「テーマに沿ってイベントが盛り上がること」
多くの人が来場し、満足して帰ってもらうことです。
ここは前提条件であり、今回の課題の中心ではありません。

次に、私たち出展者にとってのイベント価値です。
これは第1回ですでに答えを出しています。
「我々が何者か」を正確に伝え、参加者の理解として残すこと。
売上が上がる、名前が広まる、といったものは結果です。
最初にここを価値として定めておかないと、目的は簡単にブレてしまいます。

では、参加者にとってのイベント価値とは何でしょうか。
楽しむこと、学びがあること、親子の思い出になること。
さまざまな形があり、正解は一つではありません。
ただし、広報イベントという文脈で考えるなら、それらを束ねる軸として「体験」という価値を置くのが妥当だと考えます。
現代は、モノを所有するよりも、そこから得られる体験に価値を見出す時代です。
イベント参加者もまた、その場で得られる体験を求めていると考えられます。

【価値が設計されていたら、課題はどうなるか】

ここで、先ほどの三つの課題に戻ります。
もしイベントの価値が最初から設計されていたとしたら、
これらの課題はどうなっていたでしょうか。
私たちが「何を伝えたいのか」を明確にし、参加者が「どんな体験を求めているのか」を整理した状態で、イベントを設計していたと仮定します。
この前提に立つと、「何が伝わったのか分からない」という課題は成立しません。
「環境への取り組みは伝わったが、自社価値がぼやけていた」という課題も同様です。
テーマは手段に戻り、自社の仕事が体験の中心になります。
「体験が親にまで届いていなかった」という点も、
参加者の体験価値を前提にすれば、子どもだけで完結する設計にはなりません。
こうして当てはめてみると、
三つの課題は、すべて解消されます。
つまり「イベント価値の設計が不在だった」という仮説は、
課題とゴールを一貫して説明できる考え方だと言えます。
ただし、ここまでの話はまだ抽象的です。
次回はこの考え方を前提に、
より具体的に、イベントの対策を考えていきます。