2025年9月11日(木)、愛知県立豊川特別支援学校 本宮校舎(豊川市大木町鑓水 445)に於いて、当社が企画する 「パレトーチ」を活用した特別授業を包装設計課の小野氏が実施いたしました。
こちらの様子を各新聞社へ掲載いただきました。
▼中日新聞
https://www.chunichi.co.jp/article/1132199
▼東愛知新聞
https://higashiaichi.jp/news/detail.php?id=25625
▼東日新聞
https://www.tonichi.net/news/index.php?id=118006
本授業は、同校の木工班の授業の一環として行われ、キャンプなどで焚火用に使われるスウェーデントーチの仕組みをベースに、廃棄予定の木製パレットを再活用した「パレトーチ」の意義や背景について、生徒のみなさんに学んでいただく内容となりました。
■授業実施の背景・目的
当社ではこれまで、豊川特別支援学校本宮校舎の卒業生4名を社員として迎え入れるほか、毎年職業体験の受け入れや、当社で集めたベルマークの寄贈など、同校と継続的な交流を行って参りました。
こうした長年のつながりの中で、当社が企画した「パレトーチ」の趣旨に共感をいただき、今年度の木工班の授業教材として取り上げていただくこととなりました。今回の特別授業では、生徒さん12名へパレトーチの背景や社会的な意義について紹介し、理解を深めていただきました。
■廃パレットを新たな資源に。「パレトーチ」でつなぐ価値の共創
物流現場で使用される木製パレットは、繰り返し利用可能な製品である一方、破損や釘の脱落などにより、一定数が廃棄対象となります。廃棄パレットは産業廃棄物としての有料処分や保管スペースの圧迫等、企業負担となる課題がありました。 当社はこうした廃材を「木材としての再価値」があると捉え、キャンプなどで使用される「スウェーデントーチ」の仕組みを応用して、木製パレット+トーチを掛け合わせた『パレトーチ』を開発いたしました。
豊川特別支援学校の生徒さんとの取り組みは、以下のSDGs目標と連動しています。
■SDGsとの連動
- 目標 8:働きがいも経済成長も 特別支援学校の生徒さんが手がけた「パレトーチ」が、誰かの思い出の焚き火を彩り、「ありがとう」の気持ちと共に使われていく。自分の仕事が誰かの役に立ち、喜ばれる 実感を持てること―それこそが、働きがいの原点であり、この取り組みが目指す姿です。
- 目標 12:つくる責任つかう責任 廃棄前提だった木材に“第二の役割”を持たせ、循環型社会の一端を担う
- 目標 17:パートナーシップで目標を達成しよう 地域、学校や企業との連携を通じ、持続可能な取り組みを共創。 “捨てる”から“つなげる”へ。パレトーチは、モノの命をつなぎ、付加価値の提供をめざすプロジェクトです。
■9月11日の特別授業を受けて生徒さんからの感想
①話を聞いて知ったこと、覚えていること
- パレトーチの使い方など一から完成までの話を聞いて興味がわきました。料理をしたいなと思いました。
- 会社で使えなくなった物をパレトーチにする話で、目的は「SDGsで未来を良くしよう」でした。パレトーチの製作過程を見せてもらいました。全部の完成までに半年もの時間がかかったことを知りました。
②思ったこと
- トヨコンさんがどんな会社かを初めて知ることができました。パレトーチの製作の理由もあらためて知ることができてよかったです。あんなにも会社の方とかかわる機会も今までなかったので、緊張しました。トヨコンさんの期待に応えられるようパレトーチの製作をがんばります。
- 会社で起きたプロジェクトがこの本宮校舎への案件になったというのはどこか運命に感じます。僕はこの任された仕事を極めて後輩たちに教えていきたいです。
■今後に向けて
来年度の地元のお祭りで「お披露目」を目標に、引き続き学校と連携しながら、地域とのつながりを通じて、価値の共創を目指します。
🏫 愛知県立豊川特別支援学校 本宮校舎について
生徒の良さや能力を確実に把握し、一人一人の障害特性に応じた環境を設定する上で、生活自立・ 職業自立に必要な知識・技能・態度を養い、社会の一員として豊かな生活を送ることができる人間を育成する。を教育目標とされています。
詳しくは、愛知県立豊川特別支援学校 本宮校舎の公式サイト↗をご覧ください。