システム開発

手作業のデジタル化 ~目視、手作業の撲滅~

  地域:愛知県

  業種:切削加工

  従業員数:20

 


誤検品によるクレーム、そして、作業コストをどう抑えるか

切削部品の製造をおこなうB社様では検品、検査、出荷の各工程の作業を手作業でおこなっていました。

取り扱うものが形状がよく似た小さな切削部品ということもあり、現品票の付け間違いをすると見分けがつきません。さらに現品票は手書きのため読み間違い、見間違いによる誤りもありました。

このため検品や出荷時の作業マニュアルや作業者への教育に時間を費やしますが、間違いはいっこうに減りませんでした。

・誤検品、誤出荷の撲滅

・作業コストの削減

これらの課題を同時に解決するそんな仕組みの導入が急務だったのです。



得意先様の納品伝票のバーコードを利用しデジタルチェックを実現

B社様では得意先様が発行する納品伝票をもとに検品、出荷をおこないます。この納品伝票には納入を指示する部品番号がバーコードとともに記載されています。

そこで今回、誤検品、誤出荷の撲滅にこの伝票のバーコードを利用することにしました。

ただし、得意先様によっては伝票がない場合があります。その場合はバーコード付の作業指示兼納品書を自社で発行することにしました。

この伝票が誤検品、誤出荷をチェックするためのチェック元の情報となります。

チェック先である切削部品の現品票をどうするか?

まず、現品票の読み間違い、見間違いの原因である手書きをなくします。これにはパソコンを利用します。

ポイントとして発行される現品票には部品番号のバーコードを印刷します。

この現品票のバーコードと伝票のバーコードを突き合わせることで誤検品、誤出荷のチェックをおこないます。

次に現品票の付け間違えを避けるため、製造から出荷までの工程内で製品の取り扱い方法を見直します。

結果的には現品票に製造指示の意味を持たせることにしました。これにより製造から検査、保管、検品、出荷の各工程で同一の現品票がついてまわるようにしました。

バーコードをチェックする方法は?

バーコードのチェックにはハンディターミナルを使用します。

安価なデータコレクタも検討しましたが、将来のシステム拡張などを考慮して汎用性の高いスタンダードタイプのハンディターミナルを導入しました。

作業コストの削減

今回の改善で作業者は納品伝票がないと作業をおこなえなくなりました。

これには不効率な感がありますが、見方を変えれば作業者は必要な作業のみをおこなうことになります。

今回の作業ではパートやアルバイトが担当するケースが多いため、とにかく作業を単純にする必要があったのです。結果的には作業者はバーコードを読み取るだけとなりました。

またパート、アルバイトへの作業教育はほぼなくなり、今まで厚かった作業マニュアルは数ページの冊子程度になったのです。



作業者は納品伝票とハンディターミナルを持って倉庫に入り、検品部品を前に納品伝票のバーコードと、部品に添付されている現品票のバーコードをそれぞれ読み取ります。

ここで間違った現品票を読み取るとエラーとなり、不快なブザー音と携帯電話のようなバイブレーションで間違いを知らせます。

今回は同じバーコードの二度読みによる不正なチェックバイパスも同様にエラー扱いとしています。


そして、チェック結果が正しい場合には心地よいブザー音で正解を知らせます。


更に作業自体が簡略化されたため、全体の作業効率の向上を図ることができました。



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